こんにちは泰始堂鍼灸院の佐藤です。
連日暑い日が続きますが最近は命を守るためにクーラーを使わなければなりません。地球温暖化の影響なのでしょうか・・・。(@^@)
それはそうとここ数日に泰始堂へ首肩の痛み、寝違えの患者さんが続けていらっしゃいました。よくよくお話を伺うとどうやら冷えが原因のようでした。
今回は〈首や肩の痛み〉で考えなければいけない鍼灸師目線のブログです!
首肩の痛み~治療家としての目線~
私たち臨床家は日々様々な症状に出会います。
肩こり、腰痛、五十肩、変形性の関節症などなど、痛みを抱えておられる方から不定愁訴(原因が特定できない身体の不調)の方まで様々です。
いざ患者さんを目の前にしたとき治療家たちはどのようなところを見ているのでしょうか?
いつ?・・・これは症状を感じてからどのくらい時間が経過しているのかを確認します。
どうして?・・・症状が出たときの状況を確認します。
どのように?・・・症状の出たときの状況をさらに詳しく確認します。
どうすると?・・・症状に再現性があるのかを確認します。また症状がどうすると楽になるかも確認します。
治療にはそれぞれ流派があり見立ては様々ですが、患者さんの主訴(一番つらい症状)がどのようなものかを把握することから始まります。
そういった問診の後は理学検査(身体を動かして可動域や症状の再現を確認する検査)や東洋医学的な問診を行っていきます。
今回は首肩周りの痛みで考えられることと治療について考えていきたいと思います。
肩こり、腰痛、五十肩、変形性の関節症などなど、痛みを抱えておられる方から不定愁訴(原因が特定できない身体の不調)の方まで様々です。
いざ患者さんを目の前にしたとき治療家たちはどのようなところを見ているのでしょうか?
いつ?・・・これは症状を感じてからどのくらい時間が経過しているのかを確認します。
どうして?・・・症状が出たときの状況を確認します。
どのように?・・・症状の出たときの状況をさらに詳しく確認します。
どうすると?・・・症状に再現性があるのかを確認します。また症状がどうすると楽になるかも確認します。
治療にはそれぞれ流派があり見立ては様々ですが、患者さんの主訴(一番つらい症状)がどのようなものかを把握することから始まります。
そういった問診の後は理学検査(身体を動かして可動域や症状の再現を確認する検査)や東洋医学的な問診を行っていきます。
今回は首肩周りの痛みで考えられることと治療について考えていきたいと思います。
首肩周りの症状を診るときに
患者さん「首と肩のコリがつらく首が回りません。」
こういった患者さんが来院した時に聞かなければならないことはまず【痺れ】があるかないかを確認します。
痺れを感じている時に問題を起こしているものとして考えられることは神経です。
首の骨を頸椎といいますがこの頸椎から神経が腕に伸びてきます。
この神経が引き延ばされる方向へ負荷がかかったり、固い筋肉で圧迫されたりするとピリピリしたような痛みや痺れが出現します。
この痺れを放置していると筋力が徐々に低下したり、最悪の場合筋肉が萎縮したりしてしまいます。
合わせて注意したいのが、脳神経系の症状です。脳梗塞の初期など手の違和感や動かしづらい感覚が出ることがあります。もし痺れがある時は足にもしびれや動かしづらい症状があるかどうかを確認します。
痺れがない場合には次に進みます。
首が回らないというのは何が原因で起こるのでしょうか。
考えられるのは、首を回すための筋肉が硬直して動けないのか、正しい姿勢から逸脱しすぎて骨格的に回らない角度になってしまっているのか。です。
臨床上痛みが出現している患部に原因があることは、それほど多くないと考えています。
原因になりそうな筋肉
・【大胸筋】
胸の大きな筋肉です。この筋肉が固くなると肩甲骨が前の方に引っぱられてしまい、猫背姿勢になってしまいます。
・【前鋸筋】
あばらの上につく筋肉ですが、この筋肉は肩甲骨にもついてきます。固くなってくるとこの筋肉も肩甲骨を引っ張てしまいます。
・【広背筋】
腰から腕に伸びてくる筋肉になります。この筋肉が緊張すると腕が内側方向に引っ張られてしまします。
これらの筋肉が固くなることによって肩甲骨が前側に引っ張られてしまいます。
どうやら肩こりや首の痛みには肩甲骨の関与が強そうです。
【痺れ】がある場合
痺れがある時は注意が必要です。特に電気が走るような痺れは神経症といい頸椎が神経を圧迫させている可能性があります。その場合は神経を圧迫させる姿勢をとらないように施術を行います。
痺れの中でも筋肉由来の痺れの場合は姿勢の改善でとれることがあります。そのようなときは緊張させている原因の筋肉を緩ませるように施術をします。
どちらにせよ細心の注意を払い施術をしていきます。
こういった患者さんが来院した時に聞かなければならないことはまず【痺れ】があるかないかを確認します。
痺れを感じている時に問題を起こしているものとして考えられることは神経です。
首の骨を頸椎といいますがこの頸椎から神経が腕に伸びてきます。
この神経が引き延ばされる方向へ負荷がかかったり、固い筋肉で圧迫されたりするとピリピリしたような痛みや痺れが出現します。
この痺れを放置していると筋力が徐々に低下したり、最悪の場合筋肉が萎縮したりしてしまいます。
合わせて注意したいのが、脳神経系の症状です。脳梗塞の初期など手の違和感や動かしづらい感覚が出ることがあります。もし痺れがある時は足にもしびれや動かしづらい症状があるかどうかを確認します。
痺れがない場合には次に進みます。
首が回らないというのは何が原因で起こるのでしょうか。
考えられるのは、首を回すための筋肉が硬直して動けないのか、正しい姿勢から逸脱しすぎて骨格的に回らない角度になってしまっているのか。です。
臨床上痛みが出現している患部に原因があることは、それほど多くないと考えています。
原因になりそうな筋肉
・【大胸筋】
胸の大きな筋肉です。この筋肉が固くなると肩甲骨が前の方に引っぱられてしまい、猫背姿勢になってしまいます。
・【前鋸筋】
あばらの上につく筋肉ですが、この筋肉は肩甲骨にもついてきます。固くなってくるとこの筋肉も肩甲骨を引っ張てしまいます。
・【広背筋】
腰から腕に伸びてくる筋肉になります。この筋肉が緊張すると腕が内側方向に引っ張られてしまします。
これらの筋肉が固くなることによって肩甲骨が前側に引っ張られてしまいます。
どうやら肩こりや首の痛みには肩甲骨の関与が強そうです。
【痺れ】がある場合
痺れがある時は注意が必要です。特に電気が走るような痺れは神経症といい頸椎が神経を圧迫させている可能性があります。その場合は神経を圧迫させる姿勢をとらないように施術を行います。
痺れの中でも筋肉由来の痺れの場合は姿勢の改善でとれることがあります。そのようなときは緊張させている原因の筋肉を緩ませるように施術をします。
どちらにせよ細心の注意を払い施術をしていきます。
東洋医学的な考え方
東洋的な痛みの概念は不通則痛と不栄則痛の二種類しかありません。
ここで大事なのは東洋医学は気の概念で人の身体を見ていきます。不通とは普段流れている身体の気や血が滞っている状態をいいます。気が滞っている状態を気滞といいます。気が滞っていると張ったような感覚が出やすくなります。そして血が滞っている場合血滞といいその状態が亢進した場合、瘀血(おけつ)と呼びます。瘀血で感じる痛みは鍼で刺すような痛みや夜間痛などが出現します。
不通則痛で痛みが出現している場合滞っている気血を流すことが治療になります。まず問診で問題のある臓腑を特定し、臓腑に問題がある場合その臓腑に関連する経穴(ツボ)へ鍼やお灸を用いて刺激します。特有の響きを与えることで自然治癒力を高めていきます。
不栄則痛というのは本来栄養されている器官に気血が流れず痛みが出現する状態です。気が少ない状態を気虚といい、血が少ない状態を血虚といいます。気虚には気を補い血虚には血を養うための方法をとります。
ここで大事なのは東洋医学は気の概念で人の身体を見ていきます。不通とは普段流れている身体の気や血が滞っている状態をいいます。気が滞っている状態を気滞といいます。気が滞っていると張ったような感覚が出やすくなります。そして血が滞っている場合血滞といいその状態が亢進した場合、瘀血(おけつ)と呼びます。瘀血で感じる痛みは鍼で刺すような痛みや夜間痛などが出現します。
不通則痛で痛みが出現している場合滞っている気血を流すことが治療になります。まず問診で問題のある臓腑を特定し、臓腑に問題がある場合その臓腑に関連する経穴(ツボ)へ鍼やお灸を用いて刺激します。特有の響きを与えることで自然治癒力を高めていきます。
不栄則痛というのは本来栄養されている器官に気血が流れず痛みが出現する状態です。気が少ない状態を気虚といい、血が少ない状態を血虚といいます。気虚には気を補い血虚には血を養うための方法をとります。
肩の痛みの原因となり得るもの
気滞
気の滞りを気滞といいます。気が流れない状態が続くと張ったような痛みを感じます。
運動したりストレス発散したりした時緩和することがあります。
瘀血
身体の中で血が滞り病理産物となったものが瘀血といいます。主に刺すような痛み刺痛、夜間痛が特徴となります。
むち打ちや打撲などがきっかけになることもあります。気滞が原因で血が滞ることも考えることができます。
気虚
身体の中で気が少ない状態を気虚といいます。気には血を流す作用があります。その力を推動作用といいますが、その力が少ないと気が滞りがおきてしまいます。間接的に気虚が気滞を起こす場合の方の痛みもあります。
気虚の場合押されると気持ちいい感覚があり喜按といいます。
寒邪
寒の性質で凝滞、収引というものがあります。寒い思いをすると身体が縮こまりますよね。寒は筋肉や気血を滞らせる性質があります。
クーラーの当たりすぎや冷えが原因で首肩の痛みは臨床上よく出会います。
湿邪
湿の性質として重濁というものがあります。湿は気の流れを阻む性質があり、重だるい感覚が強くなります。
身体の臓腑の弱さから湿が内側から生じることがあります。特に肺・脾・腎臓の関連が強くあります。」
気の滞りを気滞といいます。気が流れない状態が続くと張ったような痛みを感じます。
運動したりストレス発散したりした時緩和することがあります。
瘀血
身体の中で血が滞り病理産物となったものが瘀血といいます。主に刺すような痛み刺痛、夜間痛が特徴となります。
むち打ちや打撲などがきっかけになることもあります。気滞が原因で血が滞ることも考えることができます。
気虚
身体の中で気が少ない状態を気虚といいます。気には血を流す作用があります。その力を推動作用といいますが、その力が少ないと気が滞りがおきてしまいます。間接的に気虚が気滞を起こす場合の方の痛みもあります。
気虚の場合押されると気持ちいい感覚があり喜按といいます。
寒邪
寒の性質で凝滞、収引というものがあります。寒い思いをすると身体が縮こまりますよね。寒は筋肉や気血を滞らせる性質があります。
クーラーの当たりすぎや冷えが原因で首肩の痛みは臨床上よく出会います。
湿邪
湿の性質として重濁というものがあります。湿は気の流れを阻む性質があり、重だるい感覚が強くなります。
身体の臓腑の弱さから湿が内側から生じることがあります。特に肺・脾・腎臓の関連が強くあります。」
終わりに
普段から肩の痛みを感じる人とそうでない人がおられると思いますが、痛みの原則として不通則痛、不栄則痛が起こらなければ痛みは出現しません。そのため肩がものすごく固くなっている人でも痛くない人がいたり、ものすごい柔らかい肩なのに凝りを感じる方もいます。
鍼灸はそのような症状にアプローチし、自然治癒力を高め自分の力で治っていくのです。
鍼灸はそのような症状にアプローチし、自然治癒力を高め自分の力で治っていくのです。