中国4000年の歴史といわれる東洋医学ですが、あなたは鍼灸治療を受けたことがありますか?
症状を持ち鍼灸治療を受けたことがある人は年間でおよそ5~7%だそうです。(森ノ宮医療大学鍼灸情報センター データ参照)
鍼灸を受けたことがあるだけであなたはかなりのレアキャラではないでしょうか。しかしながら今や鍼灸院は厚生労働省の発表によるとなんと38,000弱の施術所を有し鍼灸整骨院と合わせて数えるとおよそ5万件にも上るそうです。
この数字は日本のコンビニエンスストアーをしのぐ件数だとか。
この国はこれだけの施術所を有しながら、その利用者はわずかに7%しかいないのです。しかし興味がある、将来的に受けてみたいと思っている人は意外と少なくありません。
今回は興味はあるが一歩踏み出せないという方のためになぜ鍼が効くのかということと、治療の流れについて説明をしたいと思います。
東洋医学は気の概念
現代西洋医学は人体を明らかにして細分化をすることで専門性を高めていきました。そのため内科でも各臓器ごとに科がわかれていたり、専門医がたくさんいたりしますね。
そこで人体を治療するときに何らかの原因を明確にしてから治療が始まります。
一方東洋医学は人体に変調が起きている理由を気の変調としてとらえます。そのため患部の苦痛と原因がかけ離れたところにあることも稀ではありません。
東洋医学の考え方として痛みに関して言えば「不通則痛」と「不栄則痛」の考え方があります。前者は身体の中で巡っていなければいけないものが通らないことによって痛みが出現する場合と、身体の中で栄養されなければいけないところが栄養されないことによって痛むというものです。
今回は肩こりを例に考えてみましょう。
そこで人体を治療するときに何らかの原因を明確にしてから治療が始まります。
一方東洋医学は人体に変調が起きている理由を気の変調としてとらえます。そのため患部の苦痛と原因がかけ離れたところにあることも稀ではありません。
東洋医学の考え方として痛みに関して言えば「不通則痛」と「不栄則痛」の考え方があります。前者は身体の中で巡っていなければいけないものが通らないことによって痛みが出現する場合と、身体の中で栄養されなければいけないところが栄養されないことによって痛むというものです。
今回は肩こりを例に考えてみましょう。
西洋的な考え方として
肩こりというと考えられるのが、患部での循環不良といえるでしょう。また自律神経の変調で交感神経が優位に立つことで頸部から上背部にかけた筋緊張も考えられます。そしてその筋肉を支配しているのはもちろん神経ということになりそうですが、いざこの状態で診察を受けると処方されるのは筋弛緩剤や痛み止め、湿布などだと思われます。
筋肉が硬直することで循環不良が起こり疲労物質や発痛物質がたまることで症状を出すと考えるので、筋弛緩剤や痛み止めなどの処方になります。
筋肉が硬直することで循環不良が起こり疲労物質や発痛物質がたまることで症状を出すと考えるので、筋弛緩剤や痛み止めなどの処方になります。
東洋医学的な考え方として
肩こりの感覚として考えられるのは重だるい、張った感じ、刺すような痛みなど考えられますが、すべて上述した不通則痛か不栄則痛が起こっていると考えます。その場合東洋医学では四診という診断方法でどこに原因があるのかを見定めます。
東洋医学では気や血の問題から内臓に原因を探っていきます。
臨床上よく出会うのですが、ものすごく肩が固いのにコリを感じない人や、筋肉がふにゃふにゃで固くもないのにものすごいコリを訴える人がいます。
肩こりが筋肉の固さだけではないということがうかがえます。
固くても気がしっかりと流れていれば痛くなく、やわらかくても気が滞っていれば痛みを発するということの証明をするような症例だと思います。
東洋医学では気や血の問題から内臓に原因を探っていきます。
臨床上よく出会うのですが、ものすごく肩が固いのにコリを感じない人や、筋肉がふにゃふにゃで固くもないのにものすごいコリを訴える人がいます。
肩こりが筋肉の固さだけではないということがうかがえます。
固くても気がしっかりと流れていれば痛くなく、やわらかくても気が滞っていれば痛みを発するということの証明をするような症例だと思います。
鍼灸はなぜ効くのか
鍼灸治療は自己治癒力を高めるための治療です。鍼やお灸を受けたときに独特の「響き」のようなものを感じます。その表現はみな様々ですがボワ~ンと響いたりズキンと響いたり、ズシンと響いたりします。
古典には「気至れば則ち病癒ゆる」という一説があります。
古来鍼灸治療はこの思想の元、鍼灸を発展させてきました。そしてこの経験の元に、鍼をすると身体がよくなるということを中国人は発見しました。その現象を気の概念で解釈し独自の理論体系を確立しました。
古典には「気至れば則ち病癒ゆる」という一説があります。
古来鍼灸治療はこの思想の元、鍼灸を発展させてきました。そしてこの経験の元に、鍼をすると身体がよくなるということを中国人は発見しました。その現象を気の概念で解釈し独自の理論体系を確立しました。
泰始堂鍼灸院の治療の流れ
初診時の患者さんには最初にカルテの記入をお願いしています。
問診:どのような症状か細かくお聞きしていきます。東洋医学的な問診も行うため少々お時間をいただきます。
脈診:施術室に移っていただき仰向けで脈を確認していきます。この脈診では内臓の状態を確認しています。
腹診:腹部の状態をみて、問診、脈診と照らし合わせどのツボを使用するかを決めます。
施術:初めに身体の全面に鍼灸を施術しその後背部の施術を行います。
脈診:最後に脈を確認し身体の中がどのように変化したかを確認します。
説明:問診室に戻りどのような状態だったかを詳しく説明いたします。
このような流れで施術を行います。
施術の紹介はまた更新していきたいと思います
問診:どのような症状か細かくお聞きしていきます。東洋医学的な問診も行うため少々お時間をいただきます。
脈診:施術室に移っていただき仰向けで脈を確認していきます。この脈診では内臓の状態を確認しています。
腹診:腹部の状態をみて、問診、脈診と照らし合わせどのツボを使用するかを決めます。
施術:初めに身体の全面に鍼灸を施術しその後背部の施術を行います。
脈診:最後に脈を確認し身体の中がどのように変化したかを確認します。
説明:問診室に戻りどのような状態だったかを詳しく説明いたします。
このような流れで施術を行います。
施術の紹介はまた更新していきたいと思います