こんにちは!泰始堂鍼灸院の佐藤です!
あなたは東洋医学と聞いた時に思い浮かべることは何でしょうか?
「怪しい」と感じるのではないでしょうか?(笑)
その原因となっているのはおそらく気の概念に基づく治療だからだと思います。皆さんのまわりで気というものは主にアニメや漫画などの情報からではないでしょうか。
今回は【気】というものは一体どのようなものなのかを知ってもらい、自分の体を見つめなおすきっかけにしていただき、治療を受ける中で鍼灸治療というものが皆さんの選択肢のうちの一つになっていただければ幸いです。
中国人は知っている。日本人が捨てた気の思想とは
「気」のつく言葉は日本でもたくさん使われます。やる気、元気、勇気、空気、蒸気、電気などなど主に目に見えないもの又はエネルギー的なニュアンスに気を使うことが多いですね。
一方古代中国人の気という概念は現代日本と概念の範囲が異なりました。今この瞬間に古代中国人が出てきて、今私が使っているいすや机、パソコンなどを何で出来ているかと問えば迷わず気で出来ていると答えるでしょう。気の形態が違うだけで全ては気によってできていると考えていたのです。(元素的なニュアンスに近いかも?)
私たち人間はそれぞれコミュニティの中で物の名前を恣意的に決めてきました。四本足で人懐っこく「ワン」と吠えれば日本では犬と呼び英語圏ではdog、中国では狗(gou)と呼びました。これはそれぞれのコミュニティが何かを見てこの時はこうだと区切って自由にそう呼ぶようになったのです。なので区切り方(物の見方)は各コミュニティよって視点が異なります。
気の話にいったん戻します。
古代中国の人は観察を通して気という概念を発見します。例えば今私がパソコンを打っている途中で急死した瞬間、外気温も体温も体重も何も変わらないのに生と死を境に何かが変わったのです。その状態を見て古代中国の人は生きている時にあって死んでしまうとなくなるものに【気】と名付けたのです。
一方古代中国人の気という概念は現代日本と概念の範囲が異なりました。今この瞬間に古代中国人が出てきて、今私が使っているいすや机、パソコンなどを何で出来ているかと問えば迷わず気で出来ていると答えるでしょう。気の形態が違うだけで全ては気によってできていると考えていたのです。(元素的なニュアンスに近いかも?)
私たち人間はそれぞれコミュニティの中で物の名前を恣意的に決めてきました。四本足で人懐っこく「ワン」と吠えれば日本では犬と呼び英語圏ではdog、中国では狗(gou)と呼びました。これはそれぞれのコミュニティが何かを見てこの時はこうだと区切って自由にそう呼ぶようになったのです。なので区切り方(物の見方)は各コミュニティよって視点が異なります。
気の話にいったん戻します。
古代中国の人は観察を通して気という概念を発見します。例えば今私がパソコンを打っている途中で急死した瞬間、外気温も体温も体重も何も変わらないのに生と死を境に何かが変わったのです。その状態を見て古代中国の人は生きている時にあって死んでしまうとなくなるものに【気】と名付けたのです。
自然界を【大宇宙】人間を【小宇宙】自然と人をつなぐ3つの法則
気とは古代中国人にとって思想であり自然界を観察するための科学だったのです。
観察をするうちに法則性を発見して行きます。
・天人合一思想
・陰陽論
・五行説
この頃の中国は戦乱の中、戦況を読むために気の流れも重要な要素でした。その気の流れも人間に当てはめたとき狭義の気の働きというものが見えてきたのです。
観察をするうちに法則性を発見して行きます。
・天人合一思想
・陰陽論
・五行説
この頃の中国は戦乱の中、戦況を読むために気の流れも重要な要素でした。その気の流れも人間に当てはめたとき狭義の気の働きというものが見えてきたのです。
天人合一思想「天と人は一つである」
この天人合一思想とは、天に起こりうる事象はすべて人の身体にも起こりうるという考え方です。
また、春夏秋冬の気の流れがある自然界は人間の身体にも影響を及ぼし、春には春気、夏には夏気、秋に秋気、冬に冬気と人体に気を与えます。
さらに天の恵みが地に注ぎその両方から気を受けて人間の生活を送ることから天地人三才思想というものも考えられています。
要は人間が生きるために自然は欠かせないものとなり、また人間も自然の一部であると考えていました。
また、春夏秋冬の気の流れがある自然界は人間の身体にも影響を及ぼし、春には春気、夏には夏気、秋に秋気、冬に冬気と人体に気を与えます。
さらに天の恵みが地に注ぎその両方から気を受けて人間の生活を送ることから天地人三才思想というものも考えられています。
要は人間が生きるために自然は欠かせないものとなり、また人間も自然の一部であると考えていました。
陰陽論「物事はすべて双極性を含む」
表があり裏がある。上があり下がある。内があり外がある。というように物事を見ようとするときには必ず双極性を持ちそれを陰陽と名付けました。
人間の身体を観察するためにも陰陽という概念は必要になり、また鍼灸治療は体の陰陽を整える治療といっても過言ではありません。「陽」は主に体の熱や気を表し体の作用を担います。「陰」は主に体の実態を表し体内の血液や水分を表すことが多いです。
陰陽論の中にたくさんの法則があるのですが別の記事で紹介させていただきます。
人間の身体を観察するためにも陰陽という概念は必要になり、また鍼灸治療は体の陰陽を整える治療といっても過言ではありません。「陽」は主に体の熱や気を表し体の作用を担います。「陰」は主に体の実態を表し体内の血液や水分を表すことが多いです。
陰陽論の中にたくさんの法則があるのですが別の記事で紹介させていただきます。
五行説「自然界をより詳しく表す木、火、土、金、水」
陰陽が働き双極性の力が働くと共に五行という法則が働きます。すべてのものは五つの性質(エレメント)に分けられすべてが循環するようになっています。
「木」「火」「土」「金」「水」という性質が自然界にあると同時に人間の体内にも当てはめることができます。
木=肝 火=心 土=脾 金=肺 水=腎 というように体にある内臓やツボなど五行に当てはめることができるのです。
この項目については後日別の記事で紹介したいと思います。
「木」「火」「土」「金」「水」という性質が自然界にあると同時に人間の体内にも当てはめることができます。
木=肝 火=心 土=脾 金=肺 水=腎 というように体にある内臓やツボなど五行に当てはめることができるのです。
この項目については後日別の記事で紹介したいと思います。
鍼を使うから東洋医学とはかぎらない!?
これまで上述したように東洋医学というものは気の思想の元治療できなければ、それは鍼灸を使おうとも東洋医学とは言えません。現代では筋骨格を重視した西洋医学的な鍼灸治療が主流になっています。
もちろんこのような鍼治療も術者の腕によりかなり有効的ですが、鍼灸は中国3000年以上脈々と続く本筋の伝統があります。当院はその気の概念による治療に重きを置いています。
このブログでは東洋医学を皆さんの治療の選択肢の一つとなれるよう情報発信をしていきたいと思いますのでぜひお楽しみください!
もちろんこのような鍼治療も術者の腕によりかなり有効的ですが、鍼灸は中国3000年以上脈々と続く本筋の伝統があります。当院はその気の概念による治療に重きを置いています。
このブログでは東洋医学を皆さんの治療の選択肢の一つとなれるよう情報発信をしていきたいと思いますのでぜひお楽しみください!